☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
       
風次郎の『八ヶ岳山麓通信』No80

       
       2004夏・編笠山頂上の富士
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

                                                2004年8月14日
                   編笠山行き
                                                     風次郎
                                                  fuujiro@jcom.home.ne.jp

  фффффффффффффффффффффффффффффффф

良い天気が続くのだが、先週は午後になると雷が発生し
連日夕立に見舞われる典型的な盛夏の空模様。
期待した原村の「星まつり」は2晩とも一つの星も見えない皮肉な結果に終わった。
 さすがに望遠鏡を携えたマニアの数は少なかったが星のファンはいっぱい。
自然文化園に集まって、プラネタリウムを見たり、講話を聴いたり、
常連になった柳家小ゑんさんの愉快な星座落語など盛り沢山のメニュウを楽しんでいた。
 風次郎は、しばらくぶりに星の生成など、
地球の姿を客観的に眺める展示に見入っているうちに、
噴火活動を休んでいる八ヶ岳に登りたくなって、
急遽翌早朝、足の痛みを気づかいながら編笠山行きを決行した。

 編笠行きは「富士見高原ゴルフコース」の駐車場から、通常2時間半のコースである。
南天寮を5時に出て、5時15分から歩き始めた。
 編笠山登山は小淵沢、甲斐小泉方面から観音平を経て登頂するコースと
富士見から西岳分岐を経ての2コースがある。
八ヶ岳は何処も裾野が長く1500mからの急な登りになっても
1800mまでは落葉松を中心にした雑木の中の道だ。
ところどころに白樺が生えていて、単調さを少し和ませてくれる程度。
落葉松は真っ直ぐ伸びて背が高く、登山道は景色を眺めながらという訳にはいかない。
 2コースとも大して気に留める好所が無い。
それでも富士見からのコースの例で強いて挙げれば、
1600mにある「杯流し」(大昔からの水の流れによって川筋に並ぶ大岩に水路が彫られた
ような奇岩、修験者は上流から杯を流し送って、友と深山の酒を楽しんだと言われる)、
1800mの岩小屋(登山道の脇にある大岩=溶岩、下側がえぐられたように
広く開いていて10人は泊まれる)、
そして2300mの石楠花公園である。
どちらかと言うと、つまらないと言うか耐えて歩く登りで、痛い
足に関心を集めて歩くには良かったかもしれない。

 午前中の天気は9時から10時が境目だ。
天気が良くてもガスッたり、雲が涌く。
ゆっくり歩いて、それまでに上がってしまえば良いことにしていたが、
頂上近くのゴツゴツ岩で足首ばかりを庇っていた為両太腿に痙攣が来て難儀をした。
しかし、8時半には登頂に成功した。

 夏の休日は天気さえ良くて、登山道を外れさえしなければ動けなくなっても心配は要らない。
必ず誰かが通るし、NTTの電波は谷間を除けば全域に届いている。
SOSは必ず伝わると思う。

 石楠花公園からの眺めが良かった。
雲をばら撒いたような富士見高原上空の向こうに南アルプスの山並が浮かび、
雨上がりの陽に照らされた静かな朝の世界を見た。
そして頂上では雲を発生させている富士を仰ぎ、
左下にやや低く山頂を現している西岳を見ながら、
阿弥陀岳、中岳、赤岳、東直前の権現岳に取り囲まれて朝陽を浴びた。
 ただそれだけのことにとても優雅と、裕福を感じることが出来る山に
感謝したいような気持ちだった。
本当は権現まで行きたかったのだが、
風次郎の足の状態では今は難しい。
それにすでに権現沢から赤岳を取り巻く沢に湧きあがったガスが南から濃くなり始め、
ものの15分で赤岳への視界をさえぎってしまった。
夏の八つはいつも雲と一緒である。
連日の昼雨で岩についたコケや、登山道の木の根は濡れていて、何回も足を滑らせた。
 風次郎は“午前中に下りてしまわなければいけない”と思い、
やむなく雲に追われるように山を降りた。
一歩一歩は骨が折れたが編笠山2524mに登頂できたことは嬉しかった。
                                                             風次郎       

              写真集

【山頂から】


雲が涌く富士見高原一帯と中央アルプス遠望

 
阿弥陀岳・中岳(横岳と重なる)


手前中岳・奥横岳・既に右の赤岳はガスの中


のろしばと権現岳(右)


【登山道にて】


杯流し(1)


杯流し(2)


苔むしたブナ・カンバ林の中の登山道


石楠花公園で空が開ける


石楠花公園からの南アルプス


頂上直下の岩場


メルマガ「八ヶ岳山麓通信」のNo81へ 
メルマガ「八ヶ岳山麓通信」のトップへ
風次郎の「八ヶ岳山麓通信」のトップへ
風次郎の「世界旅」へ