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風次郎の『八ヶ岳山麓通信』No76
ナンテンの花
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2004年7月18日
42nd STREET
風次郎
fuujiro@jcom.home.ne.jp
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妻のハナと一緒にオーチャードホールへ“42nd STREET”を見に行った。
久し振りにブロードウェイのダンスショーを楽しめた。夏休みを当てた東京
公演がオーチャードホールと新宿の厚生年金ホールで行われるのを知ったのは
6月はじめだが、日曜のマチネーの良い席がとれた。
さすがにブロードウェイの超一流、選び抜かれたダンサーズの揃ったショー
は凄い。何といってもタップが凄い。今回の舞台は女性20人、男性10人の
タップダンサーがコーラスで、「ブロードウェイに出てきた田舎娘がスターダ
ンサーに輝く」というわかり易いストーリーを、メインキャストがボーカルゲ
ストを交えながら進めていく。
ミュージカルは時の流れの中に身を沈めさえすれば、間髪入れない展開が夢
の世界へ誘ってくれるので楽しい。ゴージャスなダンスミュージカル2時間3
0分を堪能した。また、アメリカに遊んでいる感じ、ブロードウェイを歩いて
いる感じにもなった。アメリカにしかない雰囲気。私が若い時代から憧れてい
た、その速さ、明るさ、活発さ、華やかさ、自分を発散、アピールする自由、
憧れた若さとフリーダムがそこにあった。舞台装置のネオンにキャサリン・ヘ
プバーンの名前が出てきたりして、はじめてニューヨークに行ったとき、レキ
シントン47のホテルに滞在したが、夜毎グランドセントラルから42stを
通ってタイムズスクエアを見に行った懐かしい時代を思い出したりした。
舞台には速さ、テンポラリーが追及され尽くし、シンプルなストーリーが良い。
狂いの無いハーモニーが溢れ、レビューのようにどんどん続くのが好きだ。
次から次と変化を伴って流れていくものが良い。メロディーが存在している
ことも私には重要だ。
音が今までと違うなと思った。バランスに狂いが無い。コントラバスは大分
昔から舞台の演奏もマイクで拾うようになっているが、サックスやトロンボー
ンの音がとても柔らかいので、休憩時間にコンサートボックスを覗きにいった
らビックリした。構成はシンセサイザー2台にコントラバス、ティンパニー2
台を伴ったドラムス、トロンボーン、テナー・アルトサックス、パーカッショ
ン。何とこれらすべての楽器が持ち込まれたパーティーションで区分けされて、
マイクロフォンがセットされ、コンサートボックス内のPCと観客席最後部に
特設されたミキサーでコントロールされている。これは最早生演奏ではあるが
in lineで作られた音と言った方が適切かもしれない。
現代の舞台では、ステージの上の俳優の声が高性能マイクで、無理をしない
自然な音声を観客に届けられるようになった。
それは良しとするが、タップの音は体波として伝わってくる感覚が、臨場感
そのものだし、同時に音楽もその場感と言うか、演奏する楽団の息遣いが伴う
ものと理解していたが、‐‐‐もともと合成音であるシンセがコンサートボッ
クスに2台までも持ち込まれているのを見てボー‐‐‐としてしまった。
先行きのミュージカルは音は全てコンピューターによる、オペレーションサ
ウンドが行われることになるかもしれないと思った。
生の楽器の音がバランスよく会場を魅了するに越したことは無いが、とても
難しいことだから。仕方ないか‐‐‐。
音は悪くはなかった。一時気になるハウリングが起こったことは起こったが。
超満員であった。期間中のチケットはもう良い席が手に入らないようだ。出
入り口ではブロードウェイから来るリバイバルミュージカルの公演パンフがた
くさん配られてていたから、ますます日本人のミュージカル熱も上昇している
のであろう。観客の動員が不可能ならば呼ぶ訳は無いから。
好きな私にはいい事である。アメリカも情勢変化が激しくなかなか以前のよ
うに出かけられない。東京で楽しめるのは有難いと思う。
風次郎
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