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風次郎の『八ヶ岳山麓通信』No 62

    
JR中央線・車窓からの遅雪景色(大月付近)

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                                        2004年4月10日
  
 桜と遅れ雪                          風次郎
                                   fuujiro@jcom.home.ne.jp
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今日はこんなに暖かな陽気なのに、先の月曜日(6日)は雪景色だった。
 日曜日「おんばしら祭り」上社山出しの最終日、遅れ雪に見舞われ
雪中の祭りは初めてとのことだ。
雪何のその、祭りは滞りなく盛大に続いている。
 その日、列車から珍しい季節外れの雪景色を眺めた。
 毎年この時期の楽しみは何と言っても「桜」だ。
 葉桜になった国立を発って、JR中央線を下ってくると相模湖を過ぎて
山に掛かってくるあたりから、桜はまだ見事な満開の沿道土手が見えたり、
集落の鎮守の森などに大きく広がる桜景色が長閑だった。
 今年は雨、藤野駅で下り方向から右手の線路脇に見事な一本桜を見つけ嬉しかった。
ところが、毎年楽しみにしている初狩駅の桜である。
その日はちょうどそのあたりから雪景色に変わり、
周囲の山々を覆った前夜の雪の白に紛れて艶やかさが薄れていた。
もっとも、それは寂しい水墨画のようで、
又いつもと違う特異な状景で興味深い風景でもあったが。
 車中からカメラを構えて明け行く山中集落に眺め入る。
峡谷をうねり、小さなトンネルを幾つも越える大月から笹子、甲斐大和あたりは
何時も季節の変化を飽きさせず見せてくれ、私には中央線の旅の好もしいひと時である。
 雪景色は桜の存在を隠すようでもあったが、甲府盆地への最後のトンネル
を抜けた勝沼の駅では、予想通り大きな桜の木が満開の花を咲かせて、
その艶やかさは期待を裏切らなかった。静かに明けて雪晴れに向かう
空の下につづく葡萄の丘が華やかな桜花越しに漂う雲を従えていた。
 
 長坂の駅を過ぎて、甲州から信州への国境に向かうのぼりでは、
東西を分かつ深い釜無渓谷の向こうの甲斐駒連峰が、
かたや広い裾野につづく八ヶ岳連峰も、一色の雪色の中であった。
 祭りや花、春の宴に名残を惜しむ冬景色の再来は、事織り成す世情のように
行きつ戻りつ、天に統示す神の遊びででもあろうか。
 5センチ以上も積もった雪なのに、
夕暮れの街には跡形も見せず消え去った春の雪。
山は残雪の影をさらしてより厳しく映えるが、
一月もすれば遥かに優しく霞むのであろう。
 里の祭りは、
上社の山出しを終え、今週下社山出し、さらに上社里曳き、
下社里曳き、そして小宮の祭りと延々つづいていく。

                                          風次郎
 
勝沼の桜と葡萄の丘
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