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風次郎の『八ヶ岳山麓通信』No 59


春彼岸の頃、横岳の下に並ぶ大同心、小同心の岩がハッキリと見えるようになる

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風次郎の『八ヶ岳山麓通信』No 59


With onecut picture and BGM
http://www5f.biglobe.ne.jp/~toki-co/tusin59.htm
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                                      2004年3月20日
  
  白鳥の旅立ち (2)                          風次郎
                                   fuujiro@jcom.home.ne.jp
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 白鳥の去就が気になって、残りの一団がいつ居なくなるのか、
関心が頭から抜けなかった。
あれから(一団の旅立ちを目の当たりにした)戻り冬があって、
また暖かくなった週の初め、5月の陽気とさえ騒がれていたのに、
白鳥たちは、浅瀬に戯れてばかりいた。
そして春の嵐が日本列島を横切った17日の夜、
八ヶ岳山麓も強風と雨に見舞われた。
 朝の陽が上がるころ鳥たちを見に行くと、やはり浅瀬に広がって戯れている。
 “そうか、今日は又冬に逆戻りと天気予報が言っていたな‐‐‐
まだ寒さが来るということか‐‐‐”
 などと自分で納得を決め込んで、その夜はコタツとストーブの暖をとる
冬のスタイルで過ごして明けた19日の朝、
―――白鳥の一団は消えていた。 

 “寒い昨日の夕べに旅立ちをしたのだろう。”
 八ヶ岳はもう一度いぶし銀のように雪を纏って、冷え込んだ朝の里に、
すでに春気をおびた陽光が降り注ぐのを見下ろしている。
 まだその山の姿の厳しさは冬と変わらない。

 4月早々、
この里では7年に1度の『御柱祭(おんばしらまつり)』が、
いよいよ始まる。
 八ヶ岳山中では諏訪大社の神柱となる大木が昨日から切り倒され始めた。
 何処え行っても、今、
里でのはなしにこの祭りの一言が付け加わらないことはない。
今年の春は躍動の春だ。祭りへの関心は最高潮。
厳かで盛大で、雄雄しく愉快な祭りを、風j次郎も期待している。
 氏子の一人として―――。

 白鳥が居なくなったことは、冬との決別のよう。
 空が明るい。またひとつの冬が去った。
 そして本物の春が来る。
今日は彼岸の墓参りをしよう。

                                          風次郎
 
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