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風次郎の『八ヶ岳山麓通信』 No271
     
 シーズン到来八ヶ岳

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                     旧友との夏                                                 2018・7


                               今年も夏が来た。
                               夏の楽しみはなんといっても南天寮にやってきてくれる古い友達と会えることである。
                               シーズン初めの7月が来ると、早速に集まるのが諏訪で3年間の高校生活を過ごした仲間
                              たちである。それぞれに家庭の状況が変わったり、体調に少しずつ老化を覚えたりしている
                              が、今年も5人がやってきた。お互いに喜寿を讃えあいつつの再開であった。
                               そのうちの一人、地元の岡谷に老舗の重鎮として過ごしてきたAだったが、今年春先に夫人
                              を看取ることになって一人になった。その境遇では先輩と言うべきか、相模原に暮らすKは先
                              立たれた夫人の命日である7月の1日に墓参を終えての参加で、しみじみと独り者の寂しさを
                              語っていた。
                               船橋に病身の夫人を助けながら暮らすUも来た。風次郎を含め他の二人とともに家族がそ
                              ろっている者達には、その幸せを大事にしなければならないことをあらためて考えるときとも
                              なった。
                               允に人生は長いようで短い。倖せの期間はさらに。

                               1泊の会である。初日、晴天になった庭に出て、今年は沢山花をつけた桔梗を眺めていると、
                              一番遠いところから来るUの声が、廊下の方からしてきた。夫人の世話を子息に委ねてやって
                              きたとのこと、千葉から都内を経て松本行の特急が、夏場は高原の街「富士見」の駅にも停車
                              するのでそれを利用してきたとのことだ。やがて他の者たちも順次車を使って到着し、昼には
                              全員が揃った。
                               母の好きだった桔梗の花を仏壇に手向けると、仲間もそれとなく焼香してくれた。

                               同期にこの地に過ごした仲間の集いであるから、当然のごとく思い出話に花が咲く。
                               だが、他の仲間の消息が話題にでると、どうしても病気の様子とか或いは鬼籍に行った人の
                              話に繋がるし、街を歩いても、地域の事情が少しづつ変わっていることには感慨よりもどこか寂
                              しさを思う年寄世代になったと思う。
                               夜も遅くまで話した。酒を飲むものも量はとても少なくなった。
                               煩わしいことからは離れたいと言いつつ、みんな世相も語った。

                               驟雨も混じった一夜であったが、翌日もよく晴れて、夏の暑さが続いた。しかし、高原の風はし
                              みじみと涼しく吹きわたっている。
                               田舎の蕎麦屋の昼食で今年の集まりを終えて、皆再び帰路に就くのであった。 
 
                                                                                風次郎

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