☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
風次郎の『八ヶ岳山麓通信』 No250
八ヶ岳を背景に曳航される上社山出し
本年富士見が曳いた前宮1御柱、右は木落としに並ぶ見せ場、川越しの様子(何れも地元紙より転載)
★★★★★★★★★★★★★★★★★
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
諏訪大社孝(1)御柱祭り
今年は諏訪大社にとって7年に一度行われる神事、「御柱祭(おんばしらまつり)」の
行われている年である。
風次郎の在所とする八ヶ岳山麓富士見町も諏訪大社上社の氏子連に名を連ねる地域で、
古い友人知人はこの祭りはホッテおけない、と心を躍らせて待ち構え、参加している者が
多い。
最早後期高齢者にならんとする老齢にめげず、4月の1日から始まった「山出し(御柱
の曳始め)」から4日も連続で参加した輩もいる。
今や、「日本の三大奇祭」と言われる程有名になった諏訪大社の御柱祭(おんばしらさ
い、正式には式年造営御柱大祭「しきねんぞうえいみはしらおんさい」)である。
諏訪大社(すわたいしゃ)は、長野県の諏訪湖周辺四か所にある神社。式内社(名神大
社)、信濃国一宮である。旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社。神紋は「梶
の葉」で示す。
この諏訪大社では、七年に一度(数え年なので実質六年毎、丑年と寅年)に宝殿を新築
し、社殿の四隅にある樅の木を立て替える神事が行われ、この樅の木(御柱)を安置場所
から社殿まで曳行する「山出し」と「里曳き」が行われるが、この行程が一般に御柱祭と
されているのである。
勇壮さと熱狂的ぶりで全国に知られるようになった天下の大祭「御柱祭」は、古く80
4年桓武天皇の御代から、信濃国一国をあげて奉仕がなされ、盛大に行われる様になった
と言われ、現在では諏訪地方の氏子30万人とそれに訪れる親戚、観光客がこぞって参加
し、熱中するお祭である。
祭は上社、下社それぞれに八ヶ岳山麓の山から直径約1m、長さ約17m、重さ10tにも
なる巨木を8本づつ切り出し、上社は約20km、下社は約12kmの街道を、木遣りや喇叭に合
わせて人力のみで曳き、各お宮の四隅に建てるのである。
4月の「山出し」と5月の「里曳き」とがあり、山出しでは、たくさんの観衆が見守る
なか巨木の御柱が次々と坂を下る「木落し」、上社では冷たい水が流れる川を曳き渡る「
川越し」の見せ場があり、男の度胸試しにふさわしい壮観なイベントである。
里曳きでは、長持ち、騎馬行列など時代絵巻の風情の展開のあと、勇壮な出で立ちの曳
き子を柱に乗せたまま立ち上げる「建て御柱」が見ものとなる。
御柱祭は、日本三大奇祭の一つとして数えられているだけあって、地元の御柱祭に対す
る想いは強く、御柱開催年は御柱一色となる。
特に、下社山出し時に行われる「木落とし」は、最大斜度35度、長さ100mの急坂を、巨
大な御柱が氏子達と共に一気に駆け下りるその迫力から、御柱祭最大の見せ場として有名
である。これは、大阪だんじり祭りと並んで危険とされるお祭りの見せ場であり、実際に
毎回負傷者が多数発生し、死者が出る年もある。それでも氏子達はこの祭りに参加する。
信仰と己の名誉のため、とは言うものの熱い漢魂と言うべきか。
各地区の氏子の分担で4箇所の各宮まで曳行し社殿の四方に建てて神木とする。
建御柱の前後に本来の式念祭といえる宝殿の造営がされるが、一般には取り上げられる
ことが少ない。これは御柱の曳行と建立が氏子の奉仕によって行われるのに対し、宝殿の
造営と遷座は諏訪大社神職が中心となり執り行われる行事のためである。
今年の御柱祭は以下の日程で開催されている。
4月2日〜4日:上社山出し
4月8日〜10日:下社山出し
5月3日〜5日:上社里曳き
5月14日〜16日:下社里曳き
5月13日:下社宝殿遷座祭
6月15日:上社宝殿遷座祭
社殿の周囲四隅に建てられている御柱(おんばしら)は、一から四の順に短く細くなり、
空から見た場合に時計回りに配置される。
一之御柱 - 社殿右手前
二之御柱 - 左手前
三之御柱 - 左奥
四之御柱 - 右奥
下社秋宮・春宮では御柱先端の御幣が正面(裏面は曳行により削れている)を向いている
が、上社本宮・前宮では諏訪大社奥宮のある八ヶ岳の方向を向いている。諏訪地方では、大
きい神社から小さい祠に至るまで、これにならってこの御柱を設ける社が多い。
御柱の由来は明らかでなく古来より説があるが、今日では神霊降臨の依り代説、聖地標示
説、社殿建て替え代用説などがあるようだ。
大社の御柱が済むと諏訪地方の神社では御柱祭が行われる(小宮祭と言う)。この年は諏
訪大社の御柱祭から始まり小宮の御柱祭で一年が終わるのである。
風次郎
勇猛果敢な下社木落とし(前回の掲載誌から)
メルマガ「八ヶ岳山麓通信」No251へ
メルマガ「八ヶ岳山麓通信」のトップへ
風次郎の「八ヶ岳山麓通信」のトップへ
風次郎の「東京JYYLIFE」のトップへ
メルマガColumn『東京ジョイライフ』のトップへ
風次郎の「世界旅」へ