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風次郎の『八ヶ岳山麓通信』 No238
富士見駅からの八ヶ岳全景(2014.11)
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2014年11月16日
秋色2
風次郎
yahkoba3@yahoo.co.jp
南天寮冬支度
この秋は11月に入っても台風が到来するやの変わった巡り合わせで、季節感にも
戸惑いがあったくらいだ。畑の冬支度をしたのも11月に入ってからである。
天気の良い日を選んで、枯れ始めた土手の草と、白樺林の下草を刈った。
さらに計40坪ばかりの畑を来春に備えて仕舞にするのは、それ程の仕事ではない
のだが気が急くばかりに、ひととおり鍬を入れて土の中から雑草を取るだけの作業で
ある。収穫を終えた9月の半ばから涼しくなるのを待ち構えたように育った雑草は意外
にしぶとい。
陽射しを浴びながらの作業の合間、汗を拭きながら腰に手をやって葉が黄色くなった
白樺の木々を眺めていると、「コンコン」と音がする。キツツキの穴を掘って叩く音である。
白樺の向こう、ベランダの軒の南西角、屋根の下の壁に、又穴を開けている。又−−
−、と言うのは実は、この春のキツツキの子育ての頃、お慈悲のつもりで天井を貸したの
であった。
5月、家族で泊った夜半に天井で音がするので、「あれ!人が常住していないでもネズ
ミが天井に入り込んでいるのかな!?」
「食料の保存が無い処にはネズミも寄り付かないものと思っていたが、昨今は建築の
状態がキッパリしているので人と共住出来る家も少なくなって、ついに探し当てたのがこ
こなのかもしれない−−−」などど、私もネズミは好きではないからちょっと嫌な感じ――
と思っていた。
ところが、連泊した次の夜も音がする。それもサワサワという枯草の中をうごめく音で
ある。
翌朝外に廻ってみると、何と壁に穴を開けたキツツキが出入りして巣作りし、最早雛を
育てているらしいのだ。
「仕方ない、ネズミよりはマシだ。慈悲で子育てが終わるまで貸してやろう。」と、そこは
そのままにした。
6月過ぎ、巣立ちを終えてキツツキのファミリーがいなくなってから、穴の中に広げられ
た草や木の繊維などを掻き出し、しっかりと穴を塞いだのであった。
鳥は同じ巣で2度の子育てはしないと聞いたことがあったような気がしていたが、私の
間違いであったのだろうか。今年も使いに来るとは思わなかった。
さて、畑から音のする方へ近づいて行くと、黒っぽいキツツキが飛び去って行くのだった。
気の毒だとは思ったが、壁に又無造作に穴を開けられ天井を毎年貸す訳にもいかない
ので対策をしなければならない。このあたりの山にはクマゲラがかなりいるが、クマゲラは
黒いが約50センチと図体がかなり大きいから、似たような別の種類のキツツキであろう。
すぐに又穴を塞ぎ、近くのホームセンターで鳥除けのCD盤みたいな光るものを買い込ん
で来て周りにぶら下げた。
『キツツキさま進入禁止』にさせてもらったのである。
キツツキはそれからは壁には近寄らないようなので、再び以前のように白樺林の木に穴
を開けているのかもしれない。
ただ、その後は屋敷の周辺でコンコンという音を聴いていない。泊まり込みでは時々しか
使わない家だから、うまくその時その場にこちらが居合わせないのかも知れない。
キツツキにとっても大事な冬支度であろうことに、少し可哀そうなことをしたような気もして
いる。
風次郎
南天寮の紅葉(桑の葉と雪柳)
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