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風次郎の『八ヶ岳山麓通信』 No231
富士見からの甲斐駒ケ岳(2014.05)
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2014年5月18日
春から初夏へ(2)温泉を楽しむ
風次郎
yahkoba3@yahoo.co.jp
南天寮のある富士見では、近くの温泉観光地ほど高温ではないが、深く掘れば温泉に当たる
とのこと(と言うよりは日本列島はどこでも、と言うことらしいが)で、公営で3カ所、民営
で2カ所の温泉場がある。
1日畑で日を浴びて働いた後、はなと連れ立って、町の提供している大平(おおだいら)の
ふれあい温泉に向かった。そこは老人ホームが併設された町民の厚生施設で、老人のデイケア
だけでなく若者のスポーツジムもあり、昼からは街の人たちで賑わっている。
私はここの風呂場の休憩ロビーの大きな東向きのガラス窓から八ヶ岳の全容が見えるので、
風呂上がりのひと休みにこの眺めをも楽しみに出かけるのである。
陽が傾いて、西山の上に到達する頃南天寮を発った。
この町は人口こそ少しずつ増えているとは言うものの、田舎でも車の利用が一般化したから、
道路に歩いている人影は少ない。
駅まで少しののぼりの坂道を走る間も一人も見かけなかった。
駅前商店街、と言ってもそう言うだけで、殆どの買い物をスーパーに頼る顧客が多くなって、
そこも閑散とした坂道の通りを抜けて国道20号に下る。
国道は山梨県から長野県の諏訪、松本、飯田へ入ってくる中央道と並ぶ只2本の幹線だから、
さすがに車の絶えることは無い。
国道を北へ500m、ここも僅かに登っていくと富士見峠(海抜950m)に差し掛かる。
峠は分水嶺で先は下りとなり、その先の水は諏訪湖を経由して天竜川となる。手前側の河川
は全て釜無川へ合流し、富士川となって両川とも太平洋へ流れていくのである。
富士見峠から西、入笠山方面へ右折し、私達も通学した当時のままの懐かしい富士見小学校
の前を通って原の茶屋部落から大平部落へ至った。
風呂場の休憩ロビーから見る八ヶ岳は、夕陽を浴びて峰に少しの雪を乗せた優雅な姿だった。
まだ緑の淡い施設の芝原の先には、その八ヶ岳の裾野の広がりが見渡せ、点在する部落の家
々の壁を所々反射してキラめかせている。
まだ陽があるうちは風呂も空いている。
ここの風呂はジャグジーがあるだけ。温泉の湯舟だけで、サウナも露天風呂も無い。ただ、
湯舟が大きくて、ユッタリとしているので、家の風呂よりも寛げ、それに温泉だから体が暖ま
る。
風呂にゆっくり入って、ロビーで地元紙をゆっくりと捲ったりし、自販機の冷たいものを口
に入れながら過ごす1〜2時間で疲れは去っていく気がする。
八ヶ岳山麓は温泉の地である。
八ヶ岳はフォッサマグナ期に噴火した休火山で、元は大きなコニーデであった。主峰赤岳の
西側(諏訪側)はその大火口の痕であると言われている
今は僅かに北に位置する硫黄岳の、佐久側爆裂火口跡から硫黄を噴出させているかの本沢温
泉が火山らしい現況を示し、そこには標高2159mの純露天風呂(雲上の湯)がある。
他は休火山らしく休んでいるが、諏訪側には山懐に赤岳鉱泉、唐沢鉱泉、夏沢鉱泉が、さら
に下れば蓼科高原は広く温泉街がリゾート化している。
しかし、いわゆる温泉街としては諏訪湖周辺の上諏訪温泉と下諏訪温泉であろう。
山の温泉は多少白く濁ったり、硫黄が臭うが、湖周辺の温泉は透明で温度も高い。湖畔には
昭和58年に間欠泉が吹き上げ、観光に一役買っている(現在間欠泉は止まっており、諏訪
市が作為して吹き上げている)。
昨今これらの銘柄的温泉街は少々衰退気味ではあるが、反面周辺の市町村は住民の厚生面に
温泉を取り入れて、地域が利用出来る施設を増やし温泉を日常に楽しめるようになった。
○
はなは帰りに建物外にしつらわれた野菜売り場で民家が畑から持ち込んで並べた品物を、楽
しそうに見繕って買いもとめ、帰路に就くのである。
大平ふれあいの湯は小山の頂上にあって見晴らしが良い。
その暮れなずむ富士見町の一望を眺めながら山を下ると、麓には周囲150mほどの灌漑用
水地がある。そこは私達が子供の頃、小学校のスケート場として体育の授業に通った場所であ
る。今は静かなたたずまい。古い祠が朽ちつつ畔にあるのみであった。
この町は、私にでさえ、何処へ行っても昔があるようだ。ゴールデンウィークの最終日6日は好天になった。
(風次郎)
富士見中学校(2014.05)
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