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風次郎の『八ヶ岳山麓通信』 No224
黎明の八ヶ岳(2013.08.17)
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2013年8月18日
お盆
風次郎
fuujiro3@jcom.home.ne.jp
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都会では盆の習慣は薄れてしまったが、田舎は8月13日から16日までが月遅れ
の盆だ。官公庁や銀行以外は企業も大抵は休みになって、みんなでお盆を過ごすのが
習わしである。
盆前には墓を掃除し、13日には茶の間の仏壇には盆飾りをし、迎え火を焚いて先
祖の霊を家に迎える。盆飾りは穂の出る前のススキを刈って簾を編み、家に入った霊
が仏壇に到達するように、仏壇から床にまで垂れ下げる。
仏壇前に霊の乗り物である馬を置く。馬は畑のキウリとナスを取ってきて、萱の足
を4本づつとモロコシの毛で尻尾をつける。そしてお供え物を置き、燈明をつけ香を
焚くのである。
今年は子供たち家族が勤務の都合などで13日には皆東京に引き上げてしまったか
ら迎え火ははなと2人で焚いた。孫たちも去った実家(南天寮)は静かで、我が家の
愛犬Supikaが廊下を勝手にウロウロ動き廻っているのが目につくだけの夕暮れであっ
た。だが、子供たちが帰る前に墓参りをすると言うので同行して来たこともあり、父
や母の霊を運んできたような気がして、落ち着いた思いではなと庭のテーブルを囲ん
でビールを飲み、暗くなるまで過ごしてしまった。
盆には松本に住む兄が汗をかきながらやってきた。兄は80歳になる。
「長野に住む娘から善光寺の線香が届いた」と言って、父母の位牌に供えて帰って
行った。
16日は先祖の霊が墓へ帰る日である。帰る日には皆先祖を送る意味で朝から墓参
りをする。
墓地は賑わっていた。
私たちも今年は夫婦両家の墓と一昨年逝ったはなの姉の墓を訪ねてお参りした。
家に戻ると、諏訪市に住むはなの兄夫妻が実家の墓参りを済ませた後だと言いなが
ら立ち寄ってくれ、おみやげに自分達で作ったカボチャなど見事な農作物をいただい
た。こちらの義兄は、今は霧ヶ峰の保護団体の巡視をしているが、里山歩きが得意で、
今年も春には季節の山菜を東京まで送ってくれ、私たちも楽しむことができて有難か
った。
暑い午後だったが、高校野球をテレビ観戦しながら皆でビールを飲んで談笑し、客
は夕方帰って行った。
夕暮れは又静かになった。
南天寮は夫婦と愛犬のみになった。
16日の夕べは夕立もなく、風も止まっているように思えた。
送り火を焚いてお盆が終わった。
「盆さん、盆さん、この灯りでお帰り――」と一言だけつぶやいてみたら、古い昔
から毎年同じように過ごしてきたお盆が懐かしく思い起こされ、先祖に今無事で居ら
れることを素直に「ありがとう」と謝する気持ちになった。
今年の盆は行った。
(風次郎)
月見草 と 忘れな草
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