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風次郎の『八ヶ岳山麓通信』&『東京センス』  
   No177

2月の八ヶ岳(小淵沢から)
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                                                     2007年2月13日
2月の雪峰                        
                                                    風次郎
                                                  fuujiro@jcom.home.ne.jp

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   歴史的記録の暖冬で東京はまだ雪を見ない冬が続いている。
 富士見高原も例年の冬にしては暖かいし、雪も目立った降り方は正月の6日にあ
っただけ、チラツク日はあっても里の雪景色は見られない。朝晩は冬を感じさせる
ほどには冷え込むが、穏やかでよく陽のあたる日々がつづいていて、厳しいと言う
にはほど遠い感がある。

 こんなときでも山は雪を戴いて、冬らしく厳(いかめし)しく凛々しい輝きを放
っているように見られる。
 殊に、一日晴れ渡って終わる日の夕映えの姿は見事だ。
 登山者の間では夕焼けのことを「アーペンロート=(独語)」と言って愛でるよう
だが、陽が西山の陰に隠れて、空が染まる前に、すでに黒く霞む裾野から山腹の上
で白い雪を輝かせる冬山の峰は又何とも美しい。
 対照的に、朝陽に光る雪の峰と朝焼け(モルゲンロート)も良いが、残念ながら
八ヶ岳の西裾野にあたる富士見からはこれを上手く捉えるのは難しそうだ。冬山は
朝陽が当たると、穏やかな日には上昇気流とともに空気が淀んで霞みがちになるか
ら、特に今冬のような暖冬ではスッキリ捉えられる機会は少ない。
 北風が吹いて空気の流れる、晴れた寒い朝が良いのであろう。また、眺められる
チャンスが少ないからその光景は尊いということだろう。

 寒さも控えめな穏やかな日が続き、久しぶりの滞在に、夜は満天の星を楽しめた。
 冬の星空は殊に煌きが素晴らしい。
 夜中西空にあるオリオンを中心に星座を追って、神話に親しんだ数年前を思い出
しながら、「美しさに憧れる」ということは「自然に還る、心を寄せる」ことだと
思いをあらたにした。そして思わず口ずさんでしまった。

Twinkle, twinkle, little star,
How I wonder what you are.
Up above the world so high,
Like a diamond in the sky.
Twinkle, twinkle, little star,
How I wonder what you are!

When the blazing sun is gone,
When he nothing shines upon,
Then you show your little light,
Twinkle, twinkle, all the night.

Then the traveler in the dark
Thanks you for your tiny spark;
He could not see which way to go,
If you did not twinkle so.

きらきら光る、小さな星よ
あなたは何て不思議な存在なの
この世界の遥か上で
空のダイヤモンドのように
きらきら光る、小さな星よ
あなたは何て不思議な存在なの

燃え盛る太陽が沈む時
太陽が何も照らさない時
その時に、あなたは小さな光を見せる
一晩中、輝く

そして、旅人が暗闇にいると
あなたのちっちゃな火花に感謝する
旅人はどの道を行くか見えない
もし、あなたがそのように輝かなければ

【補足】
伝承童話『Mother Goose』より
マザーグースでは作者不明のものも多いですが、これは作者がはっきりして
います。ジェーン・テイラー(Jane Taylor 1783年〜1824年)の作です。

                                 風次郎 

 

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