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風次郎の『八ヶ岳山麓通信』&『東京センス』
No175
富士見の富士
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2007年1月30日
四つの風景
風次郎
fuujiro@jcom.home.ne.jp
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富士は冬が美しい。
空気が澄んでいてすっきり見えるし、雪で装いが整い、ただのっぺりしているだけ
でなくメリハリがつくからだろう。
古いものだが、NHKが放送した富士にまつわるいろいろな番組を集大成してまと
めて放送されたビデオを出してきて再生してみ見た。
麓の町や村に入植して、苦労の末現在の酪農集団が形成された話、高速道路時代の
幕開けで様変わりした麓のリゾート風景、気象レーダー基地建設の苦労と成果、そし
て変転。などなどさまざまな変遷する時の事象の背景に、浮かぶ富士のさまざまな姿
を重ねて収録したしみじみとした番組である。
結局富士の自然がもたらす美しさをいつまでも保全したい主張で番組が貫かれてい
るのである。が、
美しい富士は日本の象徴、いつどこから見ても悪くはない。
しかし風景は変化して、またその美しさとは別の驚異をも感じさせるものであろう。
ところによれば、いわゆる開発の余波が、思いもよらない醜態をあらわしているよ
うでもある。
山麓の、近くで見る富士の風景はずいぶん変わったようである。以前最も賑わった
吉田口登山道の茶店を営み続ける老婦人が「富士は遠くで見る美人ということかねえ」
と呟いた場面が印象的だった。
締めくくりは生前ひたすら富士を描き続けた奥村土牛の末生と絶筆であった。
番組の中で、中国の「四つの風景」のいわれが紹介されている。
@行って見たい風景
A遊んで見たい風景
B住んで見たい風景
C死んで見たい風景
富士とその山麓は、そのいずれにも当てはまる眺め場所をもっているらしい。
土牛には、いわば死んでも見たい風景であったに違いない。録画の翌年逝った。
我が富士見高原は遥か彼方の地であるが、そこから見る富士は優雅雄大、住んで見
るによい処ではあると思う。
風次郎
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