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風次郎の『八ヶ岳山麓通信』&『東京センス』
No146
多摩センターのクリスマスツリー
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2005年12月17日
クリスマス飾り
風次郎
fuujiro@jcom.home.ne.jp
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八ヶ岳山麓の富士見町は東京多摩市と姉妹都市である。
その多摩市の多摩センター駅前に毎年飾り付けられるクリスマスツリーは、富
士見町から運ばれるモミの木である。
風次郎の小学校の頃担任だった名取先生はいま、町の財産区(合併前の旧富士
見村の財産を別管理している機関)の責任者で、毎年多摩市に運ばれるクリスマ
ス飾り用大木はその財産区の山から切り出されるとのことである。そしてそれを
大型トラックに載せて東京まで運ぶのだ。その役割を引き受けたのが、同級生の
田島文一郎君。彼は地元の木材や農産物を東京に運ぶ自称トラック野郎だと頑張
っていた。2〜3年前の同級会でそのツリーの話を聞いてから一度多摩センター
へ見に行きたいと思っていたのだが、つい先日「クリスマス!、クリスマス!」
とプレゼントを楽しみにわめく孫娘を誘って、じい、ばあ、娘連れ立って出かけ
た。
近郊都市創りのお手本に設計されてほぼ整った多摩センター駅前は、立体交差
の交通網がややアメリカ的だ。迷いそうになる。だけど道路はもっと広くても良
かったと思う。
駅から中央公園へ続くモールが煌びやかにイルミネーションで飾られていた。
モールの両側に並ぶホテルやデパートの窓明りが建物のシルエットと組み合わさ
って、点滅するイルミネーションと美しい構成をなしている。寒空の下で繰り出
した人々がはしゃいでいるのを見ると、寒さも忘れてしまう。
モールの中央一番奥のほうに、富士見町から運ばれたひときわ大きなツリーが
輝いていた。
文ちゃんが言っていた。
「運ぶったって、なんしろデッケー木だもんで、簡単じゃーねーだぞ。枝なん
か、一旦切って、向こうへ行ってから繋ぐだでなー」‐‐‐だそうだ。
はなは「毎年のことなのだから、思い切ってここへ植え込みにしたら」と言っ
たが、木を植えるということは簡単にはいかないらしい。木枠に土を盛り、あた
かも生えているように繁って見えた。
生きてはいないと識っていても、わが町から運ばれたと思うだけで、懐かしい
と言うか、誇らしいというか、悪くない感じが心に漂った。
孫はこれを見上げ、自分が家で飾ったミニチュアが同格のものだと認めたらし
く満足し、同時に道路脇に並ぶたくさんの動物達のイルミネーションに戯れてい
る。私も恩師や文一郎君や他の小学同級生達を思い浮かべながら、この木は故郷
八ヶ岳山麓のどこに育ったのかなどとセンチメンタルな感慨に浸る。
同級生と話がまとまって、来春の同級会をこの「多摩センター」でやろうとの
ことになった。ちょうど旨い具合に公園内にある施設「サンピア多摩」の予約も
取れた。それやこれやで近場に住む幹事役と連絡を取り合うと、故郷の旧友の消
息に話が及ぶ。
文一郎君は昨年大病を患ったそうな。
今年はツリーの木は誰が運んだのだろう。
みな元気で会いたいけど――。
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