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風次郎の『八ヶ岳山麓通信』No113
霜柱とクロッカス
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2005年4月2日
4月春
風次郎
fuujiro@jcom.home.ne.jp
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4月になった。遅い春ではあるが春がやってきた。
私も生活の本拠を東京に移すことに決めていたので、
とりあえずの荷物をまとめて、
南天寮の生活に一区切りをつけて、
又元どおりの生活をと国立へ戻って来た。
こちらは辛夷の花やレンギョウ、沈丁花が満開で、
街の通りを歩くと、やってきた春への懐かしい感情に満たされる。
我が家の庭にも、遅咲きの藪椿がぽっかりと
綺麗に花を咲かせて華やかさをかもしている。
一方で、引き上げてきた春の遅い八ヶ岳山麓、富士見高原は、
ここ数日毎朝氷点下という冷え込みが続き、
南天寮の庭の芝生には、毎日季節はずれの霜柱がところどころに立っていた。
時を間違えないで、寒さの中に静かに花をつけだしているクロカスを眺めつつ、
名残の冬と寮の生活にわかれをつげ、少しばかり感傷を抱いた数日であった。
八ヶ岳は相変わらずの冬姿。
雪を被った厳しい姿を陽に輝かせているときは雄々しいが、
中腹から上がすっぽりと雲に覆われる姿と
目まぐるしく入り変わることの多い季節である。
そんななか、
懐かしい思いもある秋田の乳頭山(1478m)で遭難のあったニュースを聞き、
地元ベテランたちの遭難とのことにびっくりした。
乳頭山は烏帽子岳が正式の名前であるが、付近は乳頭温泉が有名で
駒ケ岳と並んで観光化したので乳頭山の名前のほうが一般化したのだろう。
私は秋田に5年間住んだことがあり、駒ヶ岳の豪快なゲレンデで家族と2シーズン、
スキーを楽しんだ思い出がある。また秋に裾野の牧場からススキの原と
駒ケ岳をを描き、今も玄関の壁に掛けて好い気になっているし、あの一帯は
思い出の多きところだ。
懐かしさの思いを重ねながら遭難のニュースを聞いた。
“だから冬山は怖い――”と。
雪の峰は相当な経験を積んだリーダーでも方角を得るのに緊張すると言う。
私は、夜や、視界の効かない雪の中を歩いたことは無い。が、ガスに巻かれて
視界を失った中でさまよった事がある。
“怖いものだろうな”と思う。
一行は全く方角を間違ってしまっていたようだ。助かってよかった。
数十回も乳頭山に登ったベテランリーダーとその仲間とのことであれば
十分な経験者にしてこれだから、自然を侮ってはいけない。
自然は機嫌の良い時に、あなた任せにい抱かれるつもりで楽しむのが良かろう。
それにしても、固まった雪の上を歩ける春山の楽しい季節の筈なのに、
まだ冬が行ったり来たりとは!
季節感がずれてしまう。
(風次郎)
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