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風次郎の『八ヶ岳山麓通信』No104
雪の八ヶ岳
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2005年1月29日
月夜の雪景色の中で
風次郎
fuujiro@jcom.home.ne.jp
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満月の夜。
やわらかな月明かりに照らされた、一面の雪の中を歩く。
風もなく、それそのものが静けさの象徴のように、白い風景がただつづいているだけ。
本当に、冬は静かだ。
白夜というのは、こんな風景のつづきにあるのかと思ったりする。
思い立って、長野へ出かけ、久しぶりに東山魁夷館を訪ねた。
北欧の白夜と湖をテーマとした展示が行われていた。
東山画伯の作品は、自然の姿に溶け込むような雰囲気があって好きだ。
もしそこに造形が取り上げられていても、
それは自然との調和であり、
自然からの帰結であり、あるいはもう自然の中に同化してしまったものである。
自然は大きすぎて、
それらは可愛く、師の胸のうちには愛しい存在に映ってしまっているのだろう。
今回見た展示は、1962年の春から夏にかけての北欧の旅によって
もたらされた作品群(スケッチ)であった。
すべての作品に、いつもの通り感ずる流れるような静けさがあった。
ひとつひとつの作品に凝視を余儀なくさせる青い光が漂っているのであった。
『フィヨルドの滝』と『海に入る滝』の画の前では、
ああこれが日本に在ってもの山々を描いた中に現わされるものの原点か、
と何かを発見した喜びも感じた。
『樹魂』『青い沼』などにも、その後の作品に使われた
モチーフ選びのエッセンスが潜んでいるように思えた。
画伯はこのスケッチの旅に浸りこんで、北欧の自然に自分を染め、
創作へのエネルギー源としたのであろうか。
興味を引く展示に、スケッチと本製作を並べた展示『倉庫』があった。
又、『森の静寂』は大下図、小下図を同時に見せて、
精密な製図作業のごとき画伯の仕事の内幕を紹介していた。
風次郎が観る東山の世界は、
自然と静けさ、調和を尊び、はみ出しのないまとまり、
安堵を誘う雰囲気である。
師が好むモーツアルトの第二楽章が、ぴったり合っている。
モーツアルト第二楽章コレクションのCDを、
その日のみやげとして今楽しんでいる。
(風次郎)
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