☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
風次郎の『八ヶ岳山麓通信』No
8
2003年3月
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
なかなか気温が上がらない。遅い春だと思う。
しかし、夜が明けるのはどんどん早くなって、5時すぎには山の端が白み、6時
を過ぎると薔薇色の空に陽が昇る。
陽が上がっても、まだ子風に冷たさが残るから、陽だまりが恋しい季節だ。
道端の雪だまりが消えた跡から水仙の芽が飛び出すように現れている。
暑さ寒さも彼岸まで。
陽射しはどんどん強くなってくるだろう。昼の山が霞んでしまうのが残念だが。
お彼岸の墓参りを済ませて、信濃境の井戸尻考古館へ行く。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Sumire/4066/merumaga/
雪の山を背景に、竪穴式住居に入ってみると何となく太古が納得できるような気
がする。
八ヶ岳の山麓は我々の祖先が4〜5000年も前から生活していたところなのだ。
解説書を読んでいくと“栄えていた”とか“ここが文化に中心”などと紹介され
ているので風次郎は違和感を持つ。が、駅の紹介文にも“八ヶ岳の裾野に広がる富
士見町は縄文時代に栄えたところであるが‐‐‐”とでてくるくらいだから誇るべ
き歴史であろう、また史跡はこの場に人が生活したと思うだけで神秘に満ちる。
八ヶ岳西麓には沢山の古代遺跡が分布する。中でも井戸尻遺跡と尖り石遺跡は展
示が整っている。資料の質量では、縄文のヴィーナスで有名な尖り石の博物館であ
ろうが、井戸尻遺跡には、古の人々が使ったそのものの泉が静かな音を奏でており、
その音に耳を傾けながら、八ヶ岳を背にして南アルプスを眺めつつ時の流れを思う楽
しみを味わえるのが、現代人には尊い経験と思う。
お彼岸に太古を印す座標だと崇め遺跡を訪ねるなども宜しかろう−−−。
墓は魂の安息の場であろうが、史跡からは生きた人間の活力を窺うことができる。
世界的な戦争が始まった。
風次郎は
「自分が一生懸命生きること。その次に自分のすぐ隣に生きている人を支えるこ
と。できればその次に近くにいる人を支えること。それができれば一人前」
として生きている男である。
たった一人の人間が生きていくことがいかに大事なことかを考えさせられる昨今、
地球には生き物がいっぱいいるのに。
平和を創る為に非平和を経るのも正義かもしれないが、人間同士、命を守る為に
他の命を犠牲にしてもよいと言う論理は、生贄をもって神に祈るのと変わらないと
思う。
平和は大切だが一人の命はもっと尊いと思うのは間違いだろうか?
ニューヨークのハーレムからニューヨーク・ブラックカルチャー・トリヴィア
http://www.nybct.com/
を送っている日本人堂本かおるさんから
「9.11同時多発テロでもっとも大きな被害を受けたニューヨーカーは、けれど他州
の人よりも戦争に反対している。そのニューヨーカーの中でも、黒人がもっとも戦
争に反対している。」と伝えてきた。
日本人は原爆を浴びた唯一の国(しかも米国によって)の人達のはずだが。
☆☆☆