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風次郎の『八ヶ岳山麓通信』No 40

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2003年11月08日

   風次郎
  fuujiro@geocities.co.jp
晩秋
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 車を走らせていると、道路わきの木々から落ちる枯葉が舞い上がる。落葉松の
木の下を通るときは、色づいたままの細かな葉がまるで毛氈のように見えて、そ
の上を走るのはもったいないくらいだ。

 木曜日(6日)、この時期にしては暖かな雨の1日だった。この日を境に、落
葉松の黄葉も峠を越えたように思う。
 八ヶ岳山麓はいっせいに枯葉の季節になった。落葉松の散りだすのがその合図
である。すっかり紅葉に抱かれていた山麓の豊かな自然の色は、これから日一日
と色あせて、冬へ向かうのだ。

 「そういえば今年はまだ霜がこないねー」
 落ち葉を眺めながら、私の車に乗り合わせた、同じ富士見町から通うUさんが
口を開く。いや9月の終わりに富士見では数日の冷え込みがあった、が、それは
この際どちらでも良い。10月から、11月に入ってもとても暖かいような気が
する。だから彼はその反動の冷え込みを気にしているのである。
 「今度の休み(土日)は野良の片付けでもするかー」と、――親の代までは専
業農家のUさんのところでは、本格的な霜が来る前にやることが色々とあるのだ
ろう。
 
 風次郎も土、日には妻はなと、娘の家族(孫一人)達にも富士見へ来るように
電話した。例年本家の庭にある柿の木の実を採り、皮を剥いて干し柿を作るので
ある。先日、本家の当主Kさんの奥さんから「もういいんじゃないの」と連絡があ
った。
 本家の柿の実は、種が少なくて吊るし柿にはもってこいである。
 乾燥した寒さの中で軒下の陽を浴びると、渋柿が甘くやわらかな干し柿に変わ
るから不思議だ。自然の甘味は健康には何よりである。採取の時期は葉さえ落ち
れば霜が来る前の方が良い。霜をかぶると実が柔らかくなって作業がし難い。
 反対に、この頃行う野沢菜の漬け込みの為には、霜が来て葉が柔らかくなるの
が良いのである。
 野沢菜を漬け込む作業の図も、この地方の季節の風物詩といっていいだろう。
 南天寮では野沢菜は作っていない。しかし、毎年柿を剥いて軒下にある程度の
数を暖簾状に吊るすと、季節感を呼ぶ風景になるのも嬉しい。

 早朝の霧も浅く高くなって、次の寒波が来れば終わりになるだろうと思う。そ
うなれば、空一面の星を仰ぐ冷たい朝を迎える季節。霧氷の八ヶ岳に毎日会える。

 上川の辺りに、白鳥を見守る為の“岡村さんの番小屋”が建てられた。
 まだ岡村さんは常駐してはいないが、白鳥が大挙してやってくるのはいつにな
るのだろうか。美しい冬の使者がやってくるのは。
                        (風次郎)

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