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風次郎の『八ヶ岳山麓通信』No 38
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2003年10月25日
風次郎
fuujiro@geocities.co.jp
晩秋の始まり
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カナダから“八ヶ岳山麓通信”でもないし、まさか“カナダからの手紙”と誰
かが昔流行らせた歌の文句で洒落るのも大人気ないので先週は発刊を休ませてい
ただきました。悪しからず。
美しい観光立国カナダの秋を観てまいりました。
さて、22日の雨で洗われた富士見高原の秋、これもまんざら捨てたものでは
ないなー、と眺めています。なんだかほんの数日なのに旅から帰って眺めると、
随分久しぶりみたいな懐かしい気がします。
「霜降」、天球上の黄経210度の点を太陽が通過する季節を指すのだそうです。
24日は暦の通りに冷え込んで快晴の空の下に八ヶ岳の稜線に近いあたりはう
っすらと白くなりました。霧氷がかかったのでしょう。里も初霜でした。少し落
葉松の黄葉には早いようですが。街のなかにも多く観られるドウダンツツジの赤
が今の最高です。そして桜が今年は例年以上にそろって染まっていくような気が
します。
南天寮の白樺たちもそろそろ葉が黄色に移り変わって、キラキラと風に震えて
います。近所の雑木林に夏中鬱陶しく見えた豆蔦の葉の群れは赤い絨毯を敷き詰
めたように、道行く人を和ませています。これから約1ヶ月の間、美しい、清々
しい季節です。
八ヶ岳の山肌の色づきは裾野の里まで降りきって、夕映えの紫がなんとも言え
ない雰囲気を漂わせます。富士見へ降り立つなら、この時期、晴れた日の午後か
ら夕方にかけての散策が良いと思います。街の陽が陰り、八ヶ岳連邦だけが沈み
ゆく陽に輝くときをたしかめてください。
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カナダでは――
ナイアガラの滝も雄大でしたが、それをテーマに国際観光地として川を境に接
する米国(ニューヨーク州)と呼応しつつ、広大な公園都市を実現していること
に、大陸らしいありかた、大らかさを見せられたように思いました。ついつい同
行の仲間に、観光立国なら、「日本と韓国が共同して東洋の観光を考えるなどの
発想は如何」などともらしてしまいましたが−−。
ナイアガラ、トロント、オタワ、モントリオールそしてロンシャン高原へと紅
葉絶頂期のメープルロードの半分(ケベックまで行けませんでしたが、これでも
約600キロという規模)各地に泊まりながらバスで動きました。晴天に恵まれ
実に見事な自然の恵みの中に浸る日々でした。
セントローレンス川に沿った街道での砂糖楓の見事に色づいた赤、橙に魅せら
れたのはもちろん、それぞれの街も、それぞれの街の歴史をとどめた見ごたえの
ある建物と自然との調和、構成を美しい輝きのなかで見せてくれました。
首都オタワの街など“こんな処で静かに暮らせたらいいなー”と思うほどの魅
力に駆られ、言葉を交わした人々に再会を約したほどでした。
ロンシャン高原では湖のほとりにつくられたモン・トランブラン村を訪れ1日
を過ごしてきました。企業が経営する大規模なリゾート村というのをはじめて見
ました。冬はスキーも加わる国際リゾートならではの贅沢な観光地、大陸に立地
して、アメリカ、ヨーロッパからも出かけて来たり、別荘を構えたりしているの
でしょう。このスケールにはかなわないなー、と思いながら村の広場に並べられ
たリラックスチェアーに身を委ねて、太った老人達に混じって日向ぼっこを楽し
み、トランブラン山のゲレンデを半分ぐらいのぼって紅葉したメープルの落ち葉
を数枚集めて来ました。
――こんな観光は日本では無理かなーとも思います。リッチという感覚、対処の
仕方が私たちと根本的に違うのです。東洋人は精神構造が「純」ですから、他よ
りよくありたいと思いつつ他とあまりかけ離れたくないとか――
いずれ別のページで旅行記を綴りたいと思います。
(風次郎)
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