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風次郎の『八ヶ岳山麓通信』No 34

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2003年9月20日

   風次郎
  fuujiro@geocities.co.jp
八ヶ岳中央農業実践大学校の芝原で
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 台風が来て、久しぶりの雨‐‐‐‐のような気がする。
 秋の陽が清々しく射し込んで、やや白雲を纏った八ヶ岳が、高い青空と緑の山
麓に美しく浮かび上がっていた1週間だった。

 農業実践大学の農場の一角は、学生の実践活動を兼ねて観光用に一般に開放さ
れている。
 レストハウスのエントランスには広大な芝生があって、晴れた日は家族連れな
どで大賑わいだ。
 この芝生は爪先から八ヶ岳の頂上まで山の斜面が一望でき、それが紅葉で染ま
っていく様子を眺めるのに良い場所のようである。

 このごろの山麓は、朝方の厚い雲(ガス)が9時を過ぎる頃スウーッとどいて、
日本晴れの真っ青な空が現れるようになった。
 もうその頃から、八ヶ岳の山襞には真綿状の薄い雲が現れて、昼からどんどん
発達する積雲に変化する兆候を見せる。天候が安定していれば、八ヶ岳西麓の雲
は太陽がまんべんとなく山肌を照らす午後には消えてしまう。
 又は、熱くなった山肌から激しく発散する気流が雷をつくりだす乱雲へと変化
するのである――夏であれば。

 秋の陽は、そこまでのドラマを演じさせない。雲を纏った美しい山姿を見せて
やがて夕映えすることが多い。
 好天の農場で、雲の動きのおさまった夕暮れの“八つ”はすすきの向こう、や
や黄を強めてきた夏草の彼方に沈みゆく太陽の光を浴びて聳えている。
 早い紅葉が里の日中の暑さをもどかしげに今にも山を降りてきそうだ。

 売店のあえて濃いとうたって販売している牛乳を飲みながら、それを待つとい
う楽しみもある。
 自然が為す事は、美しい結果を招くばかりではないから、今度の台風も被害は
もたらさないように祈りつつ。

                       (風次郎)
                    
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