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風次郎の『八ヶ岳山麓通信』No 14
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5月になりました。
さくらが咲いたと思ったら足早の春は山麓を覆い尽くし、自然暦に追いつこうと
しているように大展開している。
おとずれるのが遅かった分、密度の濃い1日1日の季節の変化があり、いつもの
年の状態にほぼ追いついて、連休の初夏の風が吹いている。
あっという間にさくらの春は駈け抜けて行った。息の長い庭の水仙の花や、垣の
レンギョウ、ヤマブキ、土手一面のタンポポなど『黄』が、その初夏の燦燦と降り
そそぐ太陽の光を受けて輝くように明かるい。
春霞 遠山の雪 ぼかしたり 風次郎
高い空はあくまで青いが、暖められた地表に近いところでは、長閑にやわらかく
霞んで見える。八ヶ岳の雪も頂にほんの数筋みえるばかりになった。
この地が気に入って、ここ数年、いつもこの連休になると南天寮にやって来た千
葉のO氏夫妻は、南天寮から歩いて10分程の所に空いている別荘を見つけ、サッ
サと6月には購入してしまった。以来、夏休みも冬休みにも家族で来て過ごして
いる。
南天寮は東側が小高い丘状の尾根つづきなので庭先からは富士が見えないが、
O氏のところは南に遠く釜無渓谷が開け、その彼方に富士が浮かぶのが良く見えて
羨ましい。
昨日の午後は氏のところで、縁側に芽吹きの森を渡ってくる風をうけながらコー
ヒーをいただいた。まだ雪を纏う富士は、春霞に遠く薄くあるばかりであった。
と言う訳で、風次郎のところは今年は来客がない。
妻はなと、少しばかりの菜園に農作業の真似事を楽しみつつ過ごす。
父母が逝ってしまってから、庭先はほとんどを芝生と白樺林に変えてしまった。
菜園は50坪程になってしまったが、今年はジャガイモ、とうもろこし、べんり
菜を播き、ネギとナス、キュウリの苗を植えた。
小学校の同級生には専業農家が多いので、教わってきては真似事をしているに過
ぎない。畜産農家のKさんから肥料や藁をもらい、その使い方をなんとか学んだ。
苗を売ってくれた農協のレジのおばさんが、他の客そっちのけで教えてくれたネ
ギの植付け方を忠実に実行したりした。農家を演じている気分になって楽しい。
皆から“ハタシテドンナモンガデキルカネエ―”と1言づつ冷やかしを受けるの
が少し恥かしい。その一言の裏で、草取りや、虫の駆除、大雨や風対策があること
を通年仕事に取り組んでいる農家の人々は示唆しようとするのだろう。
楽しみで畑に挑む風次郎には笑顔を向けるだけで、そんな話は無用との配慮のよ
うでもある。
その菜園も今、土が黒く輝いている。自然の恵みを受けて、作物が地上に芽を出
し、青く育ち、実りに向けて力をつける事を祈るばかりだ。
――『作物』―― “農業がそれを助け、それを守る事により成り立つ” と、
静かに考えると当たり前の事を、真剣に語った友がいた。
それを少しだけ真似てみようと思う。
(風次郎)
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