花の季節

この季節、国立の街は花園のように春を待っていた花達で賑わう。王善寺の塀から、ロウバイの淡い黄を見て春の足音を知るのは、1月の終わりだ。それに続いて、あちこちの家の庭の梅が通りに仄かな香りと共に咲いてくる。

谷保天神の梅園が3月を待たず咲く。それに合わせるように、我が家の紅白の梅も花をつけ始める。玄関前に移植して10年余、先に白が、次ぎに紅と、毎年みごとに咲くようになった。
このころは狭い庭に配した椿も花をつけ始める。
梅には鶯だが、3月も終わる頃の朝、今年もその声を聴いた。家の庭まではなかなかやってこない。椿の花に飛んでくるのは雀やヒヨドリが賑やかなばかりで、鶯は近所の庭の高木を渡り歩いているらしい。

梅の後は桜だ。駅から大学通り、桜通りと延々と並んでいる名物の観桜路は、歩道にレンギョウの黄を見る3月の終わりから4月の10日がよいところである。
今年も花の季節は大変な賑わいであった。レンギョウは今が真っ盛りである。何故かその根本に同じ黄色のすいせんが咲いていることが多いのはどうしたことだろう。春先の黄色は目立つ。

桜は、今八重桜に引き継がれ、こちらは本数は少ないが大学構内の陸上競技場、ラグビー場、体育館脇などどういう訳か体育施設の近くに咲いている。八重桜は極めて艶やかで正に爛漫咲き乱れと表現したくなる。
桜は春の訪れの象徴である。家々の庭には、近年しだれ桜の植えられているのが目立ってきた。

この数日、桜にかぎらず他の花達が競って咲き始めた。街中を歩くのもそんな花達を愛でる楽しみで出掛ける。朝の散歩に、近所のアパートの間につくられた公園の煉瓦の小径を歩くのはこの頃が一番楽しい。真紅の皐月がハナミズキの下に一面に植え込まれ、ところどころに紫の少し背高い花木を配した小径からは、モールのようなハナズオウが隣家の塀越しに頭を出して彩りを添えている。ほんの小さな公園だから植え込みの角の芝桜も可愛くて美しい。
ひとまわりして家に戻って見るドウダンの白がさらに清々しくも感ぜられるのである。

大根草の紫が街をにぎわすのも間近だ。そうすればカッコーの鳴く声も聞けるだろう。花の季節はますます広がり、陽の光の強い太陽の季節えと渡っていくのである。
                                       (01.04.20   風次郎)

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